2015年7月31日金曜日

セミナーレポート 2015年7月31日 【様式1活用セミナー(入門編)】

 731日(金)に、「様式1活用セミナー(入門編)」を実施しました。本セミナーは、主にデータ提出加算を算定している病院の職員様を対象に、DPCデータの「様式1ファイル」を使って疾病統計などを作成することを目的とした研修型セミナーです。当日は、参加者様1名につきパソコン1台をご用意し、Excelで操作を体験しながら研修を進めていきました。
 なお、セミナー後のアンケートでは、セミナーの内容に対して、90%の方から「満足」とのご回答をいただきました。
 ここでは、様式1ファイル活用の可能性と、分析の困難性を提示しながら、セミナー内で解説した様式1ファイル活用方法の一部をご紹介します。
※下記内容は弊社コンサルティング部門としての見解です。

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1.様式1ファイル活用の可能性
 様式1ファイルの内容は、退院サマリーのようなイメージで、患者属性・入院退院情報(入院経路や退院先)・病名情報・手術情報・重症関連情報など、様々な項目で構成されています。これらの項目を組み合わせて集計することで、自院の診療提供体制を可視化し、直感的かつ数値として把握することへ繋がります。

 可視化の具体例としては、診療録管理体制加算の基準としてあげられている「ICD細分類別の疾病統計」の作成があげられます。下図は、様式1ファイルから作成した【男女別・年齢階級別の症例数・平均在院日数】のグラフです。このようなグラフは、Excelのピボットテーブルを活用すれば、他の疾患についても簡単に作成することができます。
 
1.様式1ファイルを使用して作成できるグラフの例


2.様式1ファイルを分析することの難しさ(分析しやすい形に変換する)
 集計・分析をするための有益な情報が含まれている様式1ファイルですが、効果的な分析をするためには、事前処理を必要とする煩雑さがあります。

 様式1ファイルは、項目名がコードで表されており、また患者情報などもコードや値で入力されているため、直感的に理解するには適さない形になっています。例えば、下表のように「コード:A000020のペイロード21である」という状態でグラフを作成しても、何の事だかわかりません。(正しくは、「入院経路:家庭からの入院」という意味です)

1.様式1ファイルの抜粋 


したがって、それぞれのコードや値が何を意味しているのか、下表のように、具体的な名称を追加・変更する必要があります。そこで必要になるのが、①マスタの作成と、VLOOKUP関数です。

2.「コード」から「名称」への変換例
 


マスタの作成
 まず、下準備として、表3のような各コードや値と名称を紐付けるためのマスタを作成します。ここでは例として、「入院経路マスタ」を紹介していますが、集計の目的に合わせて、「ペイロード種別マスタ」や「ICD分類階層マスタ」なども作成する必要があります。
様式1に関連するマスタは、『DPC導入の影響評価に係る調査 実施説明資料』を参考に作成することができます。(※マスタ作成は労力のかかる作業のため、セミナーに参加された方には各種マスタをご提供しました)

3.マスタの例:入院経路マスタ



VLOOKUP関数
VLOOKUP関数とは、検索機能を持つ関数で、指定した範囲の中から条件に合致したデータを検索して抽出してくれる関数です。


 
例えば、表2のようなペイロード種別の名称を追加したい場合は、下のようなイメージで関数を入力すると、様式1ファイルのコードとマスタのコードが紐付き、対応した名称が挿入されます。

2.VLOOKUP関数のイメージ
 

 集計や分析の目的に合わせて、マスタの整備と項目名の変換処理を行ったら、最後にピボットテーブルを使って、表やグラフを作成します。

※有料セミナーのため、セミナー内容の紹介は最低限に留めております。

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 当日のセミナーでは、上記の内容の他、ショートカットキー・在院日数や年齢の算出方法・ADLスコアの集計・ピボットテーブルによる集計とグラフ化などを、実際の操作を体験しながらご紹介しました。文章だけで細かなExcelのテクニックを、すべてお伝えすることは困難であるため、ご興味のある方は、是非、次回開催セミナーにご参加いただければ幸いです。
なお、今回のようなExcelDPCデータを加工・集計する研修を、各病院に訪問して提供する「訪問型研修サービス」もご用意しています。詳しくは、営業担当者へお問い合わせください。

 最後に、PRRISMでは今後も定期的にセミナーを開催する予定です。セミナー開催のご案内は、マイページにご登録いただいているお客様より優先的にご案内しています。この機会に、マイページご登録をご検討いただければ幸いです。